香りの散歩道


忍者と温泉

墨絵・朝野泰昌
「朝野家 香りの散歩道」
この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りします。

今日のお相手は、私、木村匡也です。
2月22日は、ニャン、ニャン、ニャンで「猫の日」。
ニン、ニン、ニンで6ypy でもあります。
どちらも楽しそうな記念日ですね。

時代劇などでおなじみの忍者は、音をたてることなく、匂いを残すこともなく、世の中をひっくり返すような大仕事を、密かに成し遂げる。
そんな影の存在だと言われてきました。

忍者の暮らしぶりについては、いろいろ語り継がれていますが、「よく風呂に入っていた」という説もあります。
大変な肉体労働ですから、疲れを取るために入ったのでしょうか。
どうやら、一番の目的は、自分の存在を悟られないように、カラダの匂いを消すためだったようです。

相手の匂いを察知する鋭い嗅覚を持っていた忍者は、自分の匂いにも敏感だったのでしょう。
つまり、入浴も仕事のひとつだったのです。

また、体臭や口臭を抑えるために、食べるものにも気をつかっていたそうです。
ニンニクやタマネギなど匂いの強いものはもちろん、汗をかきやすい刺激物も避けて、つねに口臭を防ぐ薬を持ち歩いていた忍者もいたとか。
忍者御用達のそんな薬があるなら、試してみたいと思いませんか。

敵から身を隠すため、あらゆる気配を消す努力をしていた、忍者という仕事に匂いは大敵だったのですね。

*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



香りの散歩道TOPへ
 /  TOPへ  / 歳時記へ